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パーキンソン病とムクナ豆

パーキンソン病とは

神経伝達物質のドーパミンが体内で減ることにより、脳から出る運動指令が身体にうまく伝わらず、手足がふるえたり、こわばったり、動作が遅くなるなどの運動症状(パーキンソニズム)がみられる疾患です。運動症状以外でも、めまいなどの自律神経症状やうつ、認知機能の低下、眠れない、疲れやすいなど症状は多岐に渡り、症状の出方は個人によって様々です。
ドーパミンは通常でも加齢とともに減っていきますが、パーキンソン病を患っている場合は、通常よりもドーパミン減少のスピードが速いことが分かっています。発症時の平均年齢は60歳ですが40歳以降で発症が増えていきます。

パーキンソン病の治療

パーキンソン病では、服薬とリハビリテーションで症状の緩和を図る治療が一般的です。薬には「ドーパミン系薬剤」と「非ドーパミン系薬剤」があります。前者は足りないドーパミンを補うLドーパ製剤などが中心です。後者はドーパミン神経とつながる神経機能の異常を回復する作用を利用します。中でも一般的に使用されるLドーパ製剤は罹患初期には特に症状改善に著効を示しますが、病の進行とともに、ウェアリングオフという薬の効かない時間が出たり、ジスキネジアという不随意運動が出る等の運動合併症が出る場合があります。

パーキンソン症状緩和に期待できるムクナ豆

ムクナ豆は、ドーパミンの前駆物質であるLドーパを多量に含んでいるため、食べることで体内で不足するドーパミンを補い、パーキンソン症状を改善する効果が期待できます。個人差はありますが、ムクナ豆を食べて30分ほどで、歩行困難であった人が歩けるような、著しい効果が認められた例もあります。
さらに嬉しいことに、ムクナ豆に含まれる天然Lドーパは身体に緩やかに作用するためウェアリングオフが起こりにくいことが分かっています。
パーキンソン病との付き合いは長期に渡る場合が多いため、QOL向上が望めるムクナ豆は強い味方となりえます。薬との併用や代用に用いて、ぜひ活用したいですね。

歩行器で歩く高齢者

手足の動きがよくなるという声が聞かれますが、適切な効果を得るためにも適量を摂ることが大切です。